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■週間タマゴ情報(9月8日付『投資日報』抜粋)
え付け、まだ水準が高い ― 鶏卵需給、老鶏淘汰がカギに
7月の採卵用めすヒナのえ付け羽数は前年同月比0.9%の微減。 8―10月も大幅に減りそうにない。
鶏卵現物価格は季節的な回復・上昇期に入った。 鶏卵需給は、 低卵価が老鶏淘汰をどこまで強要するかがポイントだ。
農林水産省が8月28日に公表した鶏ひなふ化羽数 (7月分) によると、 7月の採卵用めすヒナのえ付け羽数は913万3千羽で、
前年同月より0.9%減少した。
6月が前年同月比2.3%増の906万6千羽。 その6月に比べると、 7月は増減の方向を変えた。
しかし、 7月は減ったといっても、 さきに示したように0.9%の微減。 ヒナのえ付け羽数は高水準で推移している。
では、 同時に農水省の公表した採卵用めすヒナのえ付け羽数の3カ月見通しはどうだろう。
前年同月に比べ、 8月5%減、 9月は変わらず、 10月は4%減となっている。
7月30日時点での3カ月予想と比較すると、 8月の減少率は11%から5%へ、 9月のそれは8%から前年同月と同水準に修正された。 養鶏業者のヒナのえ付け意欲の強さがわかろう。
採卵用めすヒナのえ付け羽数と、 その傾向を示す3ヵ月平均のえ付け羽数の推移は別掲の通りだ。
3カ月平均値は7月から前年同月比で減少に転じ、 8―10月にかけても下回ると予想されるが、
いずれの月も2―3%の範囲内だ。
ちなみに、 15年1〜6月の累計え付け羽数は5791万2千羽で、 前年同期に比べ1.5%の増加。
15年7―12月も実感としては、 1〜6月のペースで推移すると考えなければなるまい。
鶏卵需給を予想する場合、 需要面は期待できない。 家計消費は前年を下回る水準で推移している。
不況のあおりを受けて業務用、 加工用とも精彩がない。
供給面に目を転じても、 高水準を保っている採卵用めすヒナのえ付け羽数の影響が来春にかけて続く。
需給改善のポイントは老鶏淘汰の進み方の一点にかかっている。
現物価格は、 大玉に比べると小玉はまだ割安だ。 盆休み明け後の現物価格上昇時には大玉が先行した。
それらは老鶏淘汰の進行状況と関係した動きだ。 全農・東京・Mの8月の月平均価格が前年を15%下回ったように価格水準が低い。
それだけに、 現物のサイズごとの価格動向を注視したい。
(T)
え付け羽数の推移(1,000羽、前年同月比%)
| 年/月 |
え付け羽数 |
前年同月比 |
3ヶ月平均の
え付け羽数 |
前年同月比 |
| H14/ 6 |
8,890 |
96.3 |
9,792 |
99.7 |
| 7 |
9,174 |
103.9 |
9,498 |
102.3 |
| 8 |
8,567 |
103.2 |
8,877 |
100.9 |
| 9 |
9,288 |
98.9 |
9,009 |
101.8 |
| 10 |
9,168 |
100.9 |
9,007 |
100.8 |
| 11 |
8,906 |
98.4 |
9,120 |
99.3 |
| 12 |
9,341 |
109.9 |
9,138 |
102.9 |
| H15/ 1 |
9,123 |
110.7 |
9,123 |
106.1 |
| 2 |
8,750 |
98.3 |
9,071 |
106.1 |
| 3 |
10,587 |
100.3 |
9,486 |
102.7 |
| 4 |
10,715 |
106.6 |
10,017 |
101.8 |
| 5 |
9,666 |
92.7 |
10,322 |
99.7 |
| 6 |
9,066 |
102.3 |
9,815 |
100.2 |
| 7 |
9,133 |
99.1 |
9,288 |
97.7 |
| 8 |
※8,138 |
95.0 |
※8,779 |
98.8 |
| 9 |
※9,288 |
100.0 |
※8,853 |
98.2 |
| 10 |
※8,801 |
96.0 |
※8,742 |
97.0 |
私はこう見る!! ― 昨年並みの卵価まで復活するか
昨年12月限の納会値が214円50銭、 現在 (9月5日の前場2節) の12月限は200円50銭となっています。
確かに昨年は高卵価が期待だけが先走りして約1ヶ月の間に17円60銭も値を下げてしまいました
(12月限の最高値から最安値)。
昨年の事もあって現在の値位置になっているのでしょうが、 慎重になりすぎている部分があるのではないでしょうか?
今年の12月限に関しては、 一時190円をも割れてしまいそうな相場つきでした。
さすがに下げ過ぎなのでは?という事で半月の間に17円も戻すという激しい動きになっています。
確かに昨年との現物の卵価を比較してみると10円近い開きがありますが、 昨年の相場の反省と生産
(え付け羽数の減少)・出荷量の推移を昨年と比較してみて考えても昨年の価格を大きく下回るという事は考えにくいと思われますので、
ここからの時期は強気で考えていく事が望ましいかもしれません。
ただ一つ、 天候の事に関して言いますと、 今年は冷夏であった為に冬場は暖冬になる可能性があると言う説もあります…。
とにかく11月限・12月限は強気勝負の限月と見ています。 まず、 11月がポイントになると思いますが、
現在の値位置は低すぎるように思えますので、 暑かれ寒かれ・そして早かれ遅かれこの修正が入るものと思っております。
と言う訳で、 年末には卵価が平年並みまで戻ると期待して中部鶏卵12月限の210円台までは買い方針で対処。
そして12月が反騰するようなら同時に2月限辺りも買ってみるのも面白いかもしれません。
鶏卵相場の中で一番値動きがあるのが冬場ですから、 あと3〜4ヶ月勝負でしっかり仕掛けておきたいものです。
これから年末にかけての需要、 学校給食、 毎年恒例のファーストフードのキャンペーンにも期待したい所です。
(特に阪神タイガース優勝による関西地区需要。 これに関しては期待して良いのではないでしょうか?)
余談ですが、 今年は例年より日照時間が少なく、 冷夏であったということもあって
「おでん」 が流行っているそうです。 と言う事は鍋需要も例年に比べて比較的早まるという事も十分に考えられます。
(コスモフューチャーズ株式会社 市場課 木村稔 氏)
中部鶏卵は年末高コース ― 11、12月限の買い方針
中部鶏卵相場は7月安値で大底を叩き、 8月の安値で2番底を確認した。
別項に掲載した中部鶏卵11月限と12月限の日足チャートを見ると、 早い機会に高値
(11月限は187.7円、 12月限は208.2円) を更新する可能性大と見てよさそうな相場になってきた。
今年の鶏卵現物相場は、 年初早々は例年に比べやや下値で推移して、 5月になって下げ足を一段と強めた。
そして7月と8月上旬にかけて記録的な安値をつけた。
しかし8月の旧盆休み明けと同時に上昇に転じ、 その動きは現在も続いている。
9月下旬の東京M卵価は、 安く見積もっても170円台の後半から180円台に上昇すると予想されている。
鶏卵現物相場が大幅な下落となった5月以降、 ヒナのえ付け羽数が前年比マイナス
(6月は小幅増加したが) となり、 この効果は10月下旬から11月には生産量の減少
(対前年比) となって表れてくる可能性が強そうだ。
消費の方は、 低卵価が続いていることで加工筋の手当てが入りだしているし、
秋の訪れによるテーブル・エッグ向け需要も回復しようし、 おでんなどの鍋もの需要も盛り上がるとみられる。
生産の減少、 需要の回復が今年後半の鶏卵現物相場を支える可能性が強いため、
卵価も上昇することになる。
となれば年末に向けての中部鶏卵相場は強気視できるわけである。
そこで高値をつける可能性が高い11月限と12月限に焦点を合わせた強気作戦をすすめてみたい。
押し目が入れば買い向いの一手。
(S)

14年度の鶏卵生産と出荷量は0.1%増
農水省統計情報部が、 このほどまとめた平成14年度の鶏卵生産量 (確報)
は、 252万8902トンで前年比0.1%増加した。
出荷量は245万2543トンで同0.1%増となった。
なお今年2月の速報では生産量は前年比0.6%減の251万2195トンだった。
15年4〜6月の鶏卵生産量と出荷量
15年4〜6月の鶏卵生産量と出荷量は、 ともに前年同月を下回った。
生産量は4月=20万8953トン、 5月=21万4798トン、 6月=20万7580トン。
出荷量は4月=20万2429トン、 5月=20万8412トン、 6月=20万1557トン。
タマゴ相場入門23
タマゴ相場 (中部商品取引所の先物市場価格) の限月別に、 それぞれ、 その限月の納会値段
(平成12年・13年・14年) をカラーでチャートの中に横線で引かれている 「鶏卵価格推移表」
は、 希望者は中部商品取に申し込まれると入手できる。
この目で見る資料でなにが判るかというと、 たとえば9月限の今の水準が去年の9月限納会値より高いところにあるのか、
安い水準なのか。
昨年の9月限納会値、 一昨年の9月限の納会水準との比較が、 ひと目で判るわけで、
過去3年間の納会値に比べたら、 余程低い (安い) 水準にあった平成15年12月限など、
買っておけば当限に回ったころには、 かなりの利益計算になっているだろう。
鶏卵相場の特色は、 日本の商品取引所に上場されている、 他のすべての商品に比べて、
毎年、 毎年、 必ず季節的な要因による、 同傾向の動きを毎年繰り返していることである。
要するに、 タマゴ相場は厳然とした 「春・夏・秋・冬」 のパターンに支配されているということ。
毎年違うのは、 その水準が低いところなのか、 高いところなのかの違いだけである。
従って、 必ず高くなるという月の限月を、 その限月が生まれて、 安いと思われる水準で買って、
当限に回るまで持続していく。
春夏秋冬、 必ず安くなるという月もあるから、 その月の限月は売っておけばよい。
一年12ヵ月、 毎月、 登場してくる限月を先限時代に仕掛けていく。 それが、
はじめは1枚か2枚でも一年続ければ納得がいくようになる。 判ってくれば毎月5枚でも10枚でもよい。
売る限月あれば、 買う限月ありで、 平均して見ていけばリスク分散にもなっていよう。
科学的相場の張り方などと、 おこがましいことは言わないが、 証券や金融方面で活躍の相場師が、
いずれタマゴ相場に目をつけよう。
(風林)
トピックス
鶏卵補てん、8月は30円 (日経 9.2)
全国鶏卵価格安定基金などは、鶏卵生産者に支払う8月の補てん金を前月比10円安の1キロ30円と決めた。同月の標準取引価格が1キロ134.09円と、補てん目安の基準価格(168円)を下回ったため。
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